100%処方された薬のおかげだが生きたいと思い始めた。
同時に、そもそも自分で生きるか生きないかを決められるのは贅沢なことだと思った。
何回もお笑いから逃げ応援してくれた人たちに挨拶もなしにフラフラと活動している。芸人活動には未練しかない。
それでも飲みに行ってくれたりスタッフをやらせてくれたりライブに誘ってくれる芸人さんたちに感謝している。
芸歴にはカウントしてないけど、お笑いライブに出演し始めて8年が経った。幼なじみ(当時の相方)と「お笑いやろうぜ」ってノープランでライブに出た。
青春というものを味わったことのない僕にとって大切な時間だった。環境もライブの雰囲気もずいぶんと変わった。共演していた人たちは活動をやめてしまったり売れたりしている。僕も混ざりたかった。
僕が好きな曲、フジファブリックの陽炎が頭の中で流れる。
僕が1番頭おかしくなった年末年始、地元で助けてくれる人はいなかった。連絡くれたり「会おう」と言ってくれたのは芸人さんたちだった。
薄っぺらいかもしれないが、思えば10代の頃からお笑いに助けられてる。
当時、同級生たちと遊びに行ったりするのも家族と過ごすのも苦手で録画したネタ番組が数少ない楽しみで繰り返し観ていた。
その影響で僕は芸人さん以外を尊敬したことがほとんどないのかもしれない。
今までで1番落ち込んでいた時、周りの人たちを妬んでいた。
「なんで楽しそうなんだろう」「何を楽しみに生きてるんだろう」とか本当に疑問だった。
だけど今の僕は本気で「自分の力で面白くなりたい」「日々を楽しくしたい」と思っている。考え方1つで変わるものだ。
何か1つでも大好きなものがあるのは素晴らしいことだし、すでにそういうものがある人はうらやましい。幸せなんだと思う。
僕も幸せになりたい。もうすぐ30になるので基盤は作りたい。今の僕は面白く消化できないネガティブは捨てたので幸せになるための切符は手に入れたのではないか。
Twitter→daibouken_mogi