暇はよくない。
僕みたいにマイナス思考で酒に依存していて友だちが少ない人間は悪いことばかり考えるからだ。しかも夜型。
あと少しで30歳になってしまう。
自分のことを客観的に見た時、ただのフリーターだと気づいた。
19の時にフリーエントリーライブに出て、そこからダラダラと続けている。もし「初舞台から芸歴換算理論」が通るなら僕は9年目だ。
脳内から「辞めちまえ」って言葉が響く。
就職しようにも多分厳しい。
50まで生きようと思ってるけど何を主体にすればいいか分からない。
時間が余っている人でも趣味がある人は幸せだと思う。
その話で言えば僕には趣味がなくて、時間を忘れて楽しめるのは大喜利くらいだ。
だけど大喜利できるのは月に5日くらいでギュッとしたら2時間ほど。
「月に2時間しかワクワクしてないのかぁ」って思う。
お笑いの話に戻ると周りの人たちから間接的に「どこを目指してるの?」って聞かれてしまう。(自意識過剰かも)
僕が聞きたい。僕はどこを目指してるのかを。
事務所に入る→テレビに出る、コンテストで結果を出す→お笑いで食う。
これが正規ルートだ。
ピン芸人になった時に自分がそのラインから大きく外れていて、多分そのルートは厳しいんじゃないかと思った。
舐めているとか自分を過大評価している、ではなく多分事務所を選ばなければどこかしらは入れる。
しかし、僕は事務所が欲しい人材ではない。
ザックリ言うと今のお笑い事務所が欲しいのはネタよりも「特技とキャラ」だ。
皮肉や批判ではない。特技とキャラがある芸人さんは素晴らしい。
特技とキャラがあって事務所に貢献してくれる人、それを求めている。
(勝手な考えだが、最近所属の枠を増やしている事務所が多いのもそれが理由)
というのを考えた時、仮に僕が事務所に入れてもらえたとして「自分をどう売り込むか」「こいつは何ができるか」という課題が出てくる。
◯◯芸人というタグもない。和菓子と名乗ってるのに和菓子に詳しくない。やりたいことはネタと大喜利と文章。
やらない理由を並べてるのはカッコ悪い。
自分がどうやって芸で稼ぐか、を考えた時に「ゲームオーバーかもしれない」って気づいた時に悲しくなる。
それでも今の自分の環境をさらに悪くしたくない。数少ない居場所をなくしたくない。他人から見たら完全に惰性だ。という感情で活動している。
そんな僕でも期待してくれる人がいるので何とかして面白くならなければいけない。
Twitter→@daibouken_mogi